ベティの雑記帳

つぶやき以上ブログ未満

コンパクトディスク考

8月14日 だいたい晴れ

 

まだ開封していなかったCDが2枚ほどあったので、それを聴いた。福原遥さんの1stアルバム<ハルカカナタへ>とPerfumeの最新アルバム<PLASMA>だ。

 

どちらも、サブスクで既に聴くことができる。<ハルカカナタへ>については、通勤の車内とかで既に何度も聴いていて、曲の雰囲気ごとにがらっと変わるその歌声に「はぁ...福原遥さん...好き...」などと言っていた。一方の<PLASMA>は、最初の1回を最高のコンディションで聴くと決めていたので、敢えてサブスクでは聴かずにおいていた。

 

CDが売れなくなっているのは必然に思える。かつて、総選挙の投票券とかいう特典を付けて同じCDを何枚も買わせる手法があったけれども、大量生産・大量消費のありようがどうにも前時代的だと思わずにはいられなかった。そもそも、モノとしてCDを買ったところで、そこに入っているのはデジタルデータなのだから、データを直接ダウンロードするのと何も違いがない。さらには、環境によってはCDの劣化は非常に速く、その寿命は30年と言われたりもしている。(※1)

 

こうして考えると、この時代にわざわざCDを買うことは非合理的なのだろう。実際、タワレコでCDを手にしてレジへ向かうとき、『この曲を聴きたい!』という思いよりも『このアーティストを応援したい!』という思いのほうが支配的だ。そこに合理性が首を突っ込む隙はない。

 

結果として、せっかくならばとミュージックビデオやらフォトブックやらがてんこ盛りのバージョンを選ぶので、その1枚1枚が分厚い。繰り返し聴きたいものは棚にも仕舞わず机の上で平積みになっている。その高さは、無駄遣いの結果というよりは、音楽という目に見えないワクワクの可視化である、というのは都合がよすぎるだろうか。

 

 

(※1)CDは何十年か経つと聴けなくなるという話を聞いたことがあるが... | レファレンス協同データベース